個体レベルのストレス応答
 小さくて飼育が容易で、我々ヒトと同じ脊椎動物であるメダカの利点を活かして、 放射線や熱ショックなどのストレスに対する応答反応を個体レベルで研究しています。 遺伝子組換えによって、熱ショックによって蛍光タンパク質が発現するように遺伝子操作 したトランスジェニックメダカを作成しました。
 「ストレス」の実体とは何か、なぜストレスを受けると、我々ヒトは体調が悪くなったり、 気分が悪くなったりするのか、メダカをモデルとして実験生物学的研究を目指しています。  まず、メダカの自律神経の研究を始めました。メダカの心臓の拍動も、我々ヒトと同じ ように、交感神経、副交感神経によって支配されています。内臓が透けて見える透明な メダカ(SK2)の、拍動している心臓をビデオカメラで撮影し、画像解析によって、メダカの心拍 への自律神経支配を研究しています。