メダカの鱗形成に関する研究
 魚類の体表を覆っている鱗は、体表の保護や浸透圧の調整といった役割を担っています(図 a ;野生型)。劣性の自然突然変異体であるrs-3メダカ(図 b)では、鱗がほとんど生じません。我々は、このrs-3メダカでは、哺乳類体毛の発生に関わる遺伝子に相当するメダカの突然変異が生じていることを発見しました。この遺伝子の鱗発生における機能明らかにすることで、これまで未知であった魚類鱗発生の機構を明らかにしたいと考えています。
Kondo S, Kuwahara Y., Kondo M., Naruse K., Mitani H., Wakamatsu Y., Ozato K., Asakawa S., Shimizu N., and Shima, A. (2001)
The medaka rs-3 locus required for scale development encodes ectodysplasin-A receptor.
Current Biology, 11, 1202-1206.